2011年03月16日

被災地では

仙台市若林区に入っています。
ここを拠点に巡回診療、避難所を回っています。

体調の本当に悪い人や急病人は救急搬送。

私が一昨日入った施設は水と電気がなく、
患者さんを全てホールに集めて見ているけど、
電気がなくて、吸引が必要な患者さんの吸引が出来へん。
夜がろうそくで火事の危険性がある。

水がない。

薬がない。
ここの嘱託医が被災して、連絡がつきません。

ナースもスタッフも不眠不休、私もそのローテンションに入る。

スタッフが海側の近くで連絡がつけへんし、家族が亡くなってたり行方不明だったり
家が全て流されたスタッフも気丈に仕事をしている。

食べ物がない。真っ先に必要なものは米と言われました。

現場は深刻なこといっぱい。

だけれど、避難所では地域の高校生や中学生が頑張ってる。
避難所を回ってお年寄りに声をかけて。
元気つけよう、おー!! って掛け声を聞いて、元気をもらったのはこっちのほう。

アイデアを聞かれたので、運動不足にならないようにラジオ体操を勧めた。

地域のおばちゃんたちの炊き出しも始まってる。
ガソリンスタンドやスーパーに長い列があるけど、決して混乱してません。

そして何よりも私が声かけなあかんのに、
ありがとう、と、そしてあったかいトン汁をくれたりします。

メディアも世論も世界の意見も色々あるけど、
大丈夫です。
今目の前のことを全力でやればきっと良くなる。
ここであった人達は助け合って支えあってる、
きっと復興します。

だってこんなに優しい人たちが不幸になるはずない!!
戦争を乗り越えて、阪神大震災を乗り越えて、世界中で活躍してる日本人がいるんだよ。

みんな、節電と、車の乗る回数を少しだけ減らして!!

石油が回ってこないと、温められへん。移動も避難もできへん。

行ってくる。
posted by のんち at 10:19| Comment(3) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月13日

仙台市に到着

仙台市若林地区に入りました。
明日から本格的に巡回医療します。

通ってきた福島は停電しており、
仙台も地区によって電気が復興しています。
posted by のんち at 22:43| Comment(3) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月12日

仙台被災地現地入りします。

明日から緊急救援医療チームで現地に入ります。
明日は伊丹から新潟に飛び、そこから陸路で被災地に入る予定です。

出来ることを、少しでも力になれるよう頑張ってきます。
見守ってて下さい。
posted by のんち at 17:55| Comment(3) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月03日

テリマカシ

ナンダとハディの送別会を内輪でした。

私たちは集まるといつも食べて喋ってそして踊る。
言葉はあんまり通じない私たちだけど、
踊って笑ってたら、何となく通じる。

少なくとも楽しんでるってことは伝わるんだ。
明後日を帰国に控えた彼らを前に、
みんなでゴリラのものまねをしたり、
いつもより一生懸命笑って、笑わせてた気がする。

そうしないと、今にも目の前からいなくなる現実に
押しつぶされてしまいそうだったから。

笑って踊った日が最後の日なら、
さよならしたあとも、踊って笑った今日を思い出せる気がするから。

でもやっぱり駄目だった。
帰るとき、

ほんと、ありがとう。

って、あほやなー。真剣な顔で言うからさ、
泣いちゃったやないの。

本当は、こっちなんだよ。
家族のもとを離れて、過酷な勤務でも、
笑ってネタを探して、毎日を過ごす、
仲間を大切にする、君たちに会って、何度も気持を救ってもらったのは、
こっちなんよ。

私はインドネシアの言葉は喋れないから、
テリマカシ(ありがとう)で、精一杯。

たくさん、いい言葉でお礼を言いたかったけど、
きっと伝わってるよね。
出会えてよかった。
ずっとどこにいても幸せで。

テリマカシ。
posted by のんち at 11:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年02月27日

Kさんの息子

Kさんという女性の患者さんが入院してきた。
何となく話をしていて、
今日は子供らが来るねん、と言っていた。

昼過ぎにちらっと見かけたKさんの子供は、
なんと中学時代の同級生じゃないの!!

俗に、やんちゃで、ヤンキー(もう死語か??)といわれてた彼。
Kさんとは名字も違うし、
だけどそう言えば目元がそっくりだ。

そのときは声をかけそびれたけど、
次の日に言ってみた。

私ね、Kさんの息子と同級生です、同じクラスでした。
彼、やんちゃしてたけど、ええこでしたし、
全然変わってないですねぇ!!

Kさんは嬉しそうにそれを聞いていて、
昨日、見舞いに来た同級生に、ほぼ中学の卒業ぶりに再会した。

あんまり何も言えなくて、だけど元気そうやな!変わってないな!
と肩をたたいた。

そんなに口数の多くない彼は おう、元気や。
とあの頃と同じ癖のある笑い方をし、
肩をゆすった。

おんなじ顔のまま、服装だけが学ランから作業着になっていた。

彼が帰って、Kさんに、
偶然やけど、会えてよかったです。

と声をかけたら

Kさんは笑って、

あのこにな、ゆうたねんよ。
のんちさんは、ここで一番ええ看護婦さんやでって。
そしたらな、あのこ、
『あいつ、昔からええよ』ってのんちさんのことゆうてたわ。

・・・不覚にも泣きそうになってしまった。

同級生が元気でいることがこんなに嬉しいとは。
再会がこんなに元気をくれるとは。
そして言葉にこんな力があるとは。

Kさんは明日他の施設へ行くことになる。
まだ若いKさんだけど、車いす生活を見てくれる人はいないし、
施設の方がきらくでええんよ、と。

でもな、うちの息子、おれがおかんをみちゃるわって、
出来もせんこと言うんやで。
自分もきっちり仕事してからゆーてこいって言い返したったわ。

Kさんは息子と同じように肩をゆすって笑った。

彼は今も変わらず優しいヤンキーや。
posted by のんち at 14:17| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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